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この記事は2020.05.09 Saturdayに書かれたものです。

KORG SQ-1についてあらためて考える。

2015年に発売されたステップシーケンサーのKORG SQ-1

発売から数年経ったいま、人気を通り越して定番化しつつあるSQ-1の機能についてあらためて考えてみましょう。

MIDIとCV/Gateに対応したクラシカルなステップシーケンサー

 

SQ-1はMIDI(Din Out/USB In/Outに対応)とCV/Gateに対応しており様々なシンセサイザーを鳴らす事ができます。

ツマミで音程を決めて8(最大16)ステップでの繰り返される短いフレーズを作ることができ、触りながら様々なフレーズを作り出すことを得意としています。

ソフトでの打ち込みに慣れていると狙ったフレーズを作るのには不向きですが、触りながら楽しめる打ち込み方法はユーロラックモジュラーでのシーケンサーモジュールを使った鳴らし方に似ていてとても楽しいです。

CV/GateだけでなくMIDIノートの出力もするのでハードシンセやソフトシンセを持っていれば何でも鳴らせます。

 

 

テンポ同期をする時の注意点

SQ-1でシンセを鳴らしていると、「他にリズムマシンやドラムパターンと同期させたい!」と欲が出てきます。

同期はMIDI以外にKORG Volcaシリーズに付いているSYNC IN/OUTと接続して使えるアナログクロックの入出力ジャックが右上に装備されています。

アナログクロックでテンポを同期する際、テンポ信号のクロックしか入出力できないためあくまでテンポが同期するだけでスタート/ストップのタイミングは本体の操作で行う必要があります。

MIDIでの同期に関してはDin MIDIはアウトしか装備していないためマスターにしかなれませんがUSBであればスレーブにもなれます。

SQ-1をスレーブにしたMIDI制御の場合はMIDI Start/Stopに対応するため走行タイミングも同期します。

 

SQ-1のCV/Gate・SYNC IN/OUTの信号はユーロラックモジュラーのコントロール・同期にも使えるので、音源となるモジュールだけ用意してコントロールはSQ-1という使い方ができモジュラーシンセを買い始めたばかりの方にオススメです。

 

1パルス=2ステップ or 1パルス=1ステップの設定

モジュラーシンセとSQ-1を組み合わせて使われていて陥りやすい現象で「SQ-1とSYNCで同期するとテンポが半分ズレるんだけど?」というものがあります。

これは初期VolcaシリーズがSYNC信号の1パルス=2ステップという仕様とあわせられているために起こります。

玄人志向の人はクロックディバイダー/マルチプライヤーを使ってどうにかするかもしれませんが、そんな物用意しなくてもSQ-1は設定でちゃんと1パルス=1ステップの設定が可能なので安心してください。

 

KORG公式のFAQ/Tipsにも記載されていますが、SQ-1のSTART/STOPボタンを押しながら電源を入れるとグローバル設定モードで起動しその際に左上のロータリースイッチの位置によって1パルス=2ステップ or 1ステップの設定と同期の際のテンポの分解能を設定することができます。

一般的なユーロラックモジュラーのシーケンサーと同期する際は「"=>" CV SLEDE」にロータリースイッチのいちを合わせて電源ボタンを押せば設定完了です。

最近のVolcaシリーズはファームウェアのアップデートで1パルスに対する進み方の設定ができるようになったのでSQ-1と組み合わせてVolcaを使う場合は両方の設定を揃えておくことをおすすめします。

 

SQ-1のいいところ

・低価格・単体で動作可能。

SQ-1は同等の機能のユーロラックモジュールと比べると半分以下の価格となっておりコストパフォーマンスは最高です。

そしてシーケンサーモジュールはどうしても横幅が大きく、限られたモジュラーケース内のスペースを圧迫しがちですが単体で動作して電池駆動もするのでモジュラーケースに添えて使うのがおすすめです。

 

・設定可能なCVの出力電圧レンジ

CVアウトは各ステップのツマミ位置に対応したCVを出力しますが、その電圧は最小は0Vとして最大時が1V/2V/4V/8Vと4段階で設定が可能です。

V/Octのしレーターのピッチをコントロールする場合は電圧の最大値=オクターブ数なので、コントロールしたい音域に合わせて設定ができたり、フィルターのカットオフ等をコントロールする時などに柔軟に対応できます。

8ステップx2トラックで使う場合はトラックごとに別々に設定できるのも気が利いています。

 

・CV電圧のピッチクオンタイズ

通常無段階のピッチCVでオシレーターのピッチをコントロールする場合、ピッチも無段階となり不穏なフレーズになりがちですがSQ-1はクロマチック(半音単位)、メジャースケール、マイナースケールのいずれかにCVの電圧を補正可能で不慮の不穏なフレーズ率を抑えることができます。(結局並べる音階によるのでメジャースケールでも不穏にすることも可能)

無段階のLINEARモードもあるので12音階にしたくない時もだいじょうぶです。

※MIDI音源を鳴らす場合は必ず半音単位になります。

 

・休符のステップの前のステップのCVを保持する。

これは短所にもなりますがCVとGateはステップごとに連動しており、休符にしたステップはツマミの位置を無視して直前の発音するステップのCV(ピッチにつないでいる場合は音程)を保持します。

休符前でリリースが長い音を鳴らした時にステップ間をまたいでも音程を保持してくれます。

 

・USB MIDI to CV/Gateコンバーターになる。

SQ-1をPC/macに接続すると2種類のSQ-1選択項目があり、スレーブとして同期するだけでなくソフトのシーケンスからMIDIノートを送りCV/Gateに変換して出力することができます。

この機能を使えばソフトで打ち込んだ1曲分のシーケンスデータでモジュラーシンセを鳴らすことも可能です。

 

SQ-1のこれできたらもっといいなというところ

・外部からのシーケンスのリセット

SQ-1のスタート/ストップは本体操作とMIDI以外では不可能ですが、走行中に1ステップ目へリセットもできないので外部からのリセットインプットがあったらいいなぁと思います。

 

・電源ボタンを押さないと電源が入らない

当たり前のことを言っている気がしますがSQ-1は電源をオフにしたら電源ボタンを押さないと電源が入りません。

モジュラーシンセはケースの電源をいれれば1発ですべて立ち上がるので同じ感覚で1発で電源入ったらいいなぁと、

けけけ決して展示品の電源を毎回入れるのがめんどくさいわけではありません。

 

・休符のステップの前のステップのCVを保持する。

いいところでも書きましたが、これは発音と音程をコントロールするのには気が利いている動作ですがツマミとステップのオン/オフが連動してしまうという意味にもなります。

例えばツマミのCVだけ自由になにかのコントロールに使い、ステップのオン/オフは全く関係ないリズムの打ち込み等に使うといったような事ができるとより自由度が高くなります。

できればそのへんの動作を切り替えできたらいいなぁと思いますが、機能を増やせばその分操作・設定が煩雑になるのでそれは欲張りな考えかもしれません。

 

・ツマミが小さい・ポインターが確認しにくい。

コンパクトに作るためしょうがない部分ですがツマミはポットのシャフトを直接回すタイプのため手が大きい人だと回しにくいと思います。

ツマミは透明で現在いるステップが光りますが、ツマミのポインターは凹んでるだけでどこを指し示しているのかパット見で判断がつきにくいです。

市販のツマミを付けたりチョロQのタイヤみたいなのをつけてる人もいるのでみなさん工夫の見せ所ポイントです。

 

結局SQ-1ってどうなんですか?

SQ-1はオススメです!

機能とコストパフォーマンスを考えるとロングラン製品なのも頷けます。

ハードのシーケンサー入門機としてモジュラーシンセをやってる人以外にもおすすめできます。

同期もテンポと追従するだけと書きましたが、SYNC INにプラグを刺しただけだとSQ-1は止まるのでクロック信号を送る/送らないということをすれば止められたりと創意工夫できる部分も十分にあります。

 

ハードのシーケンサーを触ったことない人には自由なような不自由なような不思議な感じが新鮮だと思うので、そういう人に是非楽しんでもらいたいです。

 

KORG SQ-1の商品ページはこちら。

 

Wak

 

 

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