お店にいらっしゃるお客様はかなりローズ・ピアノに詳しい方が多いのですが、
「音源に入っているのは聴いたことあったけど、これが実物なんですか」と
おっしゃる方などもいます。
他の楽器屋さんではなかなか見掛けないですもんね。
今までRhodesを知らなかった方、
知ってるけど詳しくはよくわからないという方・・
いろんな方にローズ・ピアノのことを知っていただきたいと思いまして!
本日より 毎週1テーマを軸に全8回に渡り、Rhodes&FenderRhodesの
仕様や構造を紹介するブログを書いていきたいと思っています!
そこは温かく見守って下さいね。
どうぞ宜しくお願いします。
お店をやっているとたまに、Rhodesを見て「あっ、FenderRhodesだ!」と
おっしゃる方がいます。
結構ローズとフェンダーローズを一緒だと思われてる方が多いのですが、
それらは別の商品なんです。
こちらをご覧下さい↓ ロゴ、違いますね。
この違いは生産された年代の違いによるものです。
順を追って発売モデルを見ていきましょう!
まずはFenderRhodes!
1965年に発売された初のローズ・ピアノはRefinishしたかのような まさかの銀色!!
このモデルは通称 Silver Top!
製造されていたのは1965〜68年頃。
今から40年以上前に作られたとは思えない色使いですよね!
内部の構造も、後の黒いモデルとは少し違っています。
当時 正規に輸入されたのは2台だけだとか!!
こちらはSilver Topの後に発売されたFenderRhodes Mark1。
1968〜75年頃に生産されたモデルで、
お馴染みの黒い天板に"FenderRhodes"のロゴが付いています。
キータッチは重めで独特ですが、このFenderRhodesの音を求めて
当店にいらっしゃるお客様は多いです。
けれどなかなか入荷しないのが現状…。
気になる方は在庫リストをこまめにチェックお願いします!
1974年には製品の名称から"Fender"がなくなり、"Rhodes"と改名されます。
ローズ・ピアノの発明者はハロルド・ローズ氏。
それがはっきり伝わる製品名に変わったんですね。
こちらはRhodesに変わってからのMark1 !
1975〜79年に Rhodes MK1 は製造されていました。
天板はかまぼこの様な曲線になっており、
パッと見の姿はFenderRhodesによく似ています。
写真のモデルはEQ操作がスライド式になっていますが、
3つノブ(Volume, EQ, Vibrato)のタイプもあります。
スライド式のほうが後期のタイプで、操作しやすいよう
仕様が改善されているのが伺えます。
その後に生産されていたモデルはこちら↓ Rhodes Mark2!
1979〜83年に製造されていました。
Mark1とのわかりやすい見分け方は、平らな天板!
フラットトップになったことにより上にシンセを乗せても安定するようになりました。
Rhodes MK2もコントロールパネルにスライドバーの付いた仕様と、
5つノブ仕様のものがあります。
また鍵盤も初期はMK1と同じ木製ですが、後期はプラスチックへと変わります。
それにより音もタッチ感もまた変わるのです。
長々お付き合いいただきありがとうございます♪
続きのお話はまた明日させていただきます!
なお、ローズ・ピアノ発祥について知りたい方は
Wurly's>Rhodes Redefining History のページをご参照下さいね。
- 2011.08.03 Wednesday
- Rhodesのいろは